MIT100$PC


11月16日、チュニジアで開催中の国連の世界情報社会サミットで,国連のアナン事務総長も出席しMITによる100ドルPCの発表が行われました。
「世界中(発展途上国)の小中学校の生徒と教師に,ネットワーク機能を備えたノート・パソコンを1人1台ずつ供給することを目指す」という野心的な計画です。ただし「500万〜1000万台の発注と支払いを受けたら製造にとりかかる予定」ということなので実現するかどうかは、途上国政府の予算(というかそれを対象にした先進国からのODAでしょうが)にかかっています。

この100ドルPCで最大の注目はハンドルでしょう。電源の無いところやバッテリーが切れた場合でも、緊急防災用ラジオと同じように、ハンドルを回して電源供給出来るようになる予定とのこと。またWiFi標準装備してもホットスポットが、、、という疑問に関してはインテルなどがWiMAXを使った半径20Kを無線接続可能にするなどの実験も進んでいるようです。
水や食料や衛生の確保が基本ですが、次に必要なのは教育です。今、多くの国では子供の教科書に年間200ドル程度かかっており、100ドルPC(と教育用の多くの無償ソフト・サービス)が実現できれば、むしろより安価に全ての子供たちに教育の機会を提供する可能性が開けてきます。

リンクをたどって気がつきましたが、ITUの事務総長は日本人、内海善雄さんというかたですね。元郵政省郵務局長のようですが。せっかく日本人がやっているんだったら、どこかの大国の軍隊のために何千億も(おもいやり)使ったり、水を配るだけのために何千億も中東で使ったりしている金を全てこのプログラムに回すくらいの働きかけをしてくれませんかね。例えば6000億円あれば、なっ、なんと「5000万台」も子供たちにこのPCを提供できます。まあ、数を半分にして、まずは食料、飲料、医療を整え、残りの半分で教育、という感じかな。こういう夢想は楽しいです。