2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

自民党が憲法改正草案を発表した。予想通りではあるが、戦争をすること、国民を治安維持の名の下に縛り上げることを可能にする腹の立つ草案である。 第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】 1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し…

シーボルトの娘

ある大学教授から「大村益次郎とシーボルトの娘との関係、あれは恋でしたろうね」 と言われて司馬遼太郎は、彼のことを調べ始めた、と花神の書き出しの一説で述べている。村田蔵六(大村益次郎)の生涯を描くには、シーボルトの娘イネ、との運命の糸のからま…

靖国参拝の裏にあるもの

繰り返し行われる小泉首相の靖国参拝と報道を見ていて、やっとその裏にある本音が見えてきた気がする。 共同通信社が17、18両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、「参拝してよかった」が48・1%だったのに対し「参拝すべきではなかった」が4…

一民族発言について

各社報道によると、 麻生総務相は15日、福岡県太宰府市の九州国立博物館(九博)であった開館記念式典の来賓祝辞で、「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかにはない ということを堂々と述べたそうだ。 一民族発言は、以前、中曽根元首相も同じ…

大村益次郎がのぞんだのは?

前述の「花神」の中で花神(上) (新潮文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1976/09/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 22回この商品を含むブログ (82件) を見る司馬遼太郎は、木戸孝允のことばを引用している 「維新は癸丑(嘉永六年)い…

村田蔵六の奇相

朝、気持ちがいいので九段下あたりまで歩いてみた。 飯田橋から九段下に向かっていくと富士見を超え、靖国神社にいたる。 小泉首相の参拝に関して考えるところあって行ったわけではなく(まったくもって反対だが、ここでそれについて書くつもりはない)大村…

斎藤道三の大音声

坊主くずれから油屋の亭主、そしてついには美濃一国の実質的な支配者にまで上り詰めた下克上の代表格とも言える斎藤道三の生涯を描く国盗り物語(前半部分)。単に権謀術数で権力をかすめ取ったのではなく、仏僧と商人の目を通してみた戦国時代の社会、経済…

ダビンチと音楽

先回引用した本「レオナルド・ダ・ビンチ 真理の扉を開く」の作者アレッサンドロ・ヴェッツォージ(ALESSANDRO VEZZOSI)は、フィレンツェ郊外のレオナルド・ダ・ビンチ理想博物館の館長(Direttore del Museo Ideale Leonardo Da Vinci)ですが、ダビンチ展…

ダビンチはなぜ鏡面文字を書いたのか

六本木ヒルズの森アーツセンターで「レオナルド・ダ・ビンチ展」を見てました。 人類史上最大の天才の一人、レオナルド・ダ・ビンチの直筆の手稿(レスター手稿、72ページ)を500年後のいま、現物を見ることができる、というのはしびれるような感動です。こ…