歴史と社会

昭和5年1月、浜口雄幸首相、井上準之助蔵相によって「金解禁」が実施された。男子の本懐作者: 城山三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/01/29メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (17件) を見る昔、歴史を学んだときにそのようなことが…

最近の小泉首相の、中韓への問答無用的な態度と、一方での異常な対米追従の外交姿勢を見るにつけ、日本は外交下手だな、と思ってしまう。 確かに江戸300年の鎖国を思い起こせば外交が下手なのはある意味当然かもしれないが、近代化の歴史のなかでは、しっか…

ネロ、暴君か阿呆皇帝かネロは少年時代から詩作が好きだった。また、自分が作った詩を「チェトラ」と呼ばれる竪琴をかき鳴らしながら歌うことが大好きだった。好む理由もちゃんとあった。ギリシャ文化の粋だから、というのである。一人で弾き語りを楽しんで…

シーボルトの娘

ある大学教授から「大村益次郎とシーボルトの娘との関係、あれは恋でしたろうね」 と言われて司馬遼太郎は、彼のことを調べ始めた、と花神の書き出しの一説で述べている。村田蔵六(大村益次郎)の生涯を描くには、シーボルトの娘イネ、との運命の糸のからま…

大村益次郎がのぞんだのは?

前述の「花神」の中で花神(上) (新潮文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1976/09/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 22回この商品を含むブログ (82件) を見る司馬遼太郎は、木戸孝允のことばを引用している 「維新は癸丑(嘉永六年)い…

村田蔵六の奇相

朝、気持ちがいいので九段下あたりまで歩いてみた。 飯田橋から九段下に向かっていくと富士見を超え、靖国神社にいたる。 小泉首相の参拝に関して考えるところあって行ったわけではなく(まったくもって反対だが、ここでそれについて書くつもりはない)大村…

ダビンチはなぜ鏡面文字を書いたのか

六本木ヒルズの森アーツセンターで「レオナルド・ダ・ビンチ展」を見てました。 人類史上最大の天才の一人、レオナルド・ダ・ビンチの直筆の手稿(レスター手稿、72ページ)を500年後のいま、現物を見ることができる、というのはしびれるような感動です。こ…

岡山県新見市で開かれた「思誠舘創立250年記念 伊能大図フロア展」というのを見てきました。 伊能忠敬がおよそ200年前、16年かけて実地測量をした日本地図「伊能大図」の複製214枚が中国地方ではじめて公開されたもの。体育館に入るとわらじに履きかえさ…